マカオ司法警察局が金曜夜にカジノ施設で防犯パトロール実施…違法両替商ら8人摘発

 マカオ司法警察局では、犯罪の抑止と撲滅によるマカオの治安環境の浄化を目的に、マカオ警察総局による指揮の下、広東省及び香港の警察当局との協力による大規模作戦「落雷2023」の展開を継続している。

 同局が7月8日午前発表した内容によれば、同作戦の一環として、同月7日(金曜)午後9時から8日(土曜)未明にかけ捜査員25人を動員してコタイ地区の統合型リゾート(IR)に併設するカジノ施設を対象とした防犯パトロールを実施したとのこと。

マカオ司法警察局がコタイ地区のカジノ施設で実施した防犯パトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

 今回のパトロールでは124人(男74人、女50人)が調査対象となり、このうち「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事していた男7人とオーバーステイの男1人(すべて中国本土からマカオ入りしたインバウンド旅客)の身柄を拘束。その後、警察署で8人に対する身元確認及び調査を行った結果、その他の犯罪への関与がないことが明らかとなったことから、旅行客の立場に不相応な活動へ従事したとして治安警察局の入管部門へ全員の身柄を引き渡し済みとした。

 同局では、今後も各種犯罪抑止と撲滅を目的としたパトロール活動を継続し、社会秩序と公共の安全の維持に努めるとしている。

マカオ司法警察局がコタイ地区のカジノ施設で実施した防犯パトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺、カジノ施設の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりや水際対策の強化を実施しており、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

 司法警察局は昨年(2022年)12月中旬にパトロールチームを4チームから6チーム体制に増強したという。マカオにおける今年1〜4月累計の換銭党の摘発数は3655人に上り、前年同時期から78.4%増。

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