ゲーミング業が全産業を牽引―2012年産業構造調査
- 2013/12/28 9:29
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は12月27日、2012年のマカオの産業構造調査結果を発表。2012年も安定した経済成長を遂げたことから、産業総付加価値、中間消費、雇用者報酬がそれぞれ17.0%、10.2%、17.3%上昇した。
中でも、ゲーミング産業では同18.5%、7.4%、16.3%となり、ゲーミング周辺産業のホールセール及びリテール業の産業総付加価値は23.6%、ホテル及び飲食業は16.1%の上昇。ツーリズム、ゲーミングがマカオの経済を牽引すると同時に、不動産業、建築業、銀行業などその他産業にも多大な恩恵を与えており、それぞれ産業総付加価値は24.9%、13.0%、14.8%の上昇となった。
企業がコスト及び営業経費のコントロールを強化していることから、産業総付加価値に占める総生産の割合が前年(2011年)の43.1%から44.6%へ増加。一方、経済発展と人材不足から雇用者報酬は前年比17.3%上昇、雇用者報酬が総付加価値に占める割合は0.1ポイント増の31.1%。
産業構造の変化については、第二次産業の総付加価値は経済成長水準を下回る13.3%増、域内総生産の比重は前年から0.2ポイント減少の6.2%。第二次産業のうち、製造業、水道・電気・ガス生産供給業の比重は軽微の下落で、それぞれ0.7%、0.8%の軽微な下落、建築業は0.2ポイント下落の4.7%。
第三次産業の総付加価値は17.2%増、域内生産の比重は前年から0.2ポイント増の93.8%。そのうち、ゲーミング業(占有率45.9%)、ホテル及び飲食業(7.8%)、ホールセール及びリテール業(7.7%)の総付加価値が域内総生産に占める割合は61.5%。また、不動産価格の上昇に伴い、不動産業の総付加価値が急増、域内総生産に占める割合は0.5ポイント増の7.1%に達した。運輸・倉庫及び通信業、リース及びコンサルティング・銀行、保険及び年金の総付加価値も依然として上昇しているが、上昇幅が経済成長水準より低く、産業比率は前年からそれぞれ0.3、0.3、0.1ポイント下落。