マカオで今年初の輸入性デング熱感染者確認…患者にタイ・マレーシア渡航歴
- 2023/7/9 9:18
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は7月8日夜、マカオ域内で今年(2023年)初めてとなる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。
SSMによれば、患者はマカオ半島の荷蘭園エリアに居住する中国本土出身の女性(30)で、7月2日に発熱、頭痛、倦怠感といった症状が現れ、同月7日に広東省珠海市内のクリニックを受診し、同所で受検したデング熱検査結果が陽性となり、感染確認に至ったとのこと。目下、患者の容体は安定しており、珠海市内の医療機関で隔離治療を受けているという。
患者はSSMの聞き取り調査に対し、6月18日から7月5日にかけて夫とともにタイとマレーシアへ旅行に出かけ、7月5日夜にマカオへ戻って自宅で休息した後、翌日に珠海へ移動したと説明。SSMでは患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断するに至ったとした。なお、患者の同行者に同様の症状は確認されていないとのこと。
マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約20万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3940万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。SSMは前週、東アジアにおけるデング熱の流行が深刻となっている状況を受け、市民に対して注意喚起を行っていた。