マカオ治安警察局が一斉取り締まり実施…違法両替商1人摘発

 マカオ治安警察局は7月13日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした犯罪抑止・撲滅作戦「落雷2023」を継続展開する中、同月12日から13日未明にかけて一斉取り締まりを実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりには警察官107人と警察犬が参加し、主に「賓館」と呼ばれる格安宿泊施設及びマッサージ店を対象としたパトロールと各所での交通検問のほか、マカオ半島の北区及び中区、カジノを含む統合型リゾート施設が集積するコタイ地区のコタイストリップ一帯で不審者に対する職務質問を強化して臨んだとのこと。

 取り締まり期間中、436人(男284人、女152人)に対する調査を行い、このうち男1人を「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事していたとして摘発し、関係部署へ身柄を引き渡し済みとした。

 交通検問については、車両28台に対する調査を行い、違反はなかったという。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

違法両替に従事していたとして摘発された男(写真:マカオ治安警察局)

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