マカオ、架空の昏睡強盗被害をでっち上げた男逮捕…カジノで負け借りた種銭返済困難に

 マカオ司法警察局は7月21日、架空の昏睡強盗被害をでっち上げたとして中国本土出身の男(30)を虚構犯罪で逮捕したと発表。

 警察によれば、同月19日、見知らぬ女から提供されたミネラルウォーターを飲んだ後に気分が悪くなり、意識が朦朧としている間に現金9万香港ドル(日本円換算:約163万円)を持ち去られたとする通報が寄せられたため、警察官を通報者のもとへ向かわせたとのこと。

 ただし、通報者の話に辻褄が合わない点があり、警察官との再三にわたる問答を経て、通報者は最終的にでっち上げの通報だったことを認めたという。

 虚偽通報が発覚した男は動機について、マカオ入りした後にカジノで13万香港ドル(約236万円)で負け、これを取り戻すため友人にマカオ滞在中に返済する約束で9万香港ドルを借りることにしたが、結局負けてしまい返済困難となったため、言い訳が必要だったなどと供述したとのこと。

 マカオでは、これまでにもしばしば賭博の負けを家族らに隠蔽するといった目的の自作自演による虚構犯罪事案が報告されている。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

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