マカオ金融管理局、基準金利を5.75%に引き上げ

 マカオ金融管理局(AMCM)は7月27日、政策金利にあたる基準金利を25ベーシスポイント引き上げ、5.75%としたことを発表。

 今回の基準金利引き上げは、米国連邦準備理事会(FRB)が米国時間の同月25、26日に金融政策会合を開き、26日に0.25%の利上げを決定したと発表したことによる。短期金利の指標とされるフェデラルファンド金利の誘導目標は5.25〜5.5%の幅に。FRBによる利上げは昨年(2022年)3月にゼロ金利政策を解除して以降で11回目。前回(6月)会合では金利据え置きとされたが、依然として米国におけるインフレ抑制を重視する意向がうかがえる。

 香港ドルは米ドルとベッグ制(固定相場制)を採用しており、香港金融管理局が香港時間の27日朝に基準金利を25ベーシスポイント引き上げることを発表。マカオ金融管理局では、マカオパタカは香港ドルとのペッグ制を採用していることから、両地の基準金利が一致することが必須であるとして、香港に追随したと説明している。

 マカオの基準金利引き上げは今年に入ってから4度目で、5月4日以来。利上げ幅は直近5回連続で据え置き。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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