マカオ政府統計調査局は7月31日、今年（2023年）6月の商品貿易統計を公表。

　今年6月の貨物輸出総額は前年同月から23.0%増の11.8億パタカ（日本円換算：約202億円）。再輸出が29.2%増の10.5億パタカ（約180億円）で、カジノ用製品と機械設備・パーツがそれぞれ5.5倍、35.3%増だった。一方、旅行用品・バッグと酒はそれぞれ49.5%、39.1%減に。マカオ製の商品の輸出は10.4%減の1.4億パタカ（約24億円）となり、このうち銅・銅製品と衣服がそれぞれ48.6%、5.3%減で、コンフェクショナリーは1.1倍増。貨物輸入総額は14.9%増の119.7億パタカ（約2047億円）で、2ヶ月連続増。カジノ用製品とゴールド製ネックレスがそれぞれ3.3倍、95.4%増だったが、携帯電話とコスメ・スキンケア用品はそれぞれ34.6%、4.8%減。単月の貨物貿易赤字は107.9億パタカ（約1845億円）。

　今年第2四半期の貨物輸出総額は前年同期比2.7%減の32.1億パタカ（約549億円）、貨物輸入総額は1.4%増の360.9億パタカ（約6173億円）、貨物貿易赤字は328.8億パタカ（約5624億円）。

　今年1〜6月累計の貨物輸出総額は前年同期比11.3%減の63.6億パタカ（約1088億円）。内訳は再輸出が8.0%減の56.3億パタカ（約963億円）、マカオ製商品の輸出が30.7%減の7.3億パタカ（約125億円）。貨物輸入総額は2.8%減の716.7億パタカ（約1兆2258億円）。貨物貿易赤字は12.7億パタカ（約217億円）減の653.0億パタカ（約1兆1169億円）。

　今年1〜6月の輸出先別では、中国本土が42.1%減の4.0億パタカ（約68億円）、香港が12.3%減の48.4億パタカ（約828億円）、米国が37.0%減の2.1億パタカ（約36億円）、EUが34.7%減の6971万パタカ（約11.9億円）。品目別では、紡績品・衣服が30.1%減の6.7億パタカ（約115億円）、非紡績商品が8.4%減の57.0億パタカ（約975億円）。

　輸入品の原産地別では、EUが7.8%減の238.6億パタカ（約4081億円）、中国本土が12.8%減の189.2億パタカ（約3236億円）。輸入元別では、香港が6.5%減の590.0億パタカ（約1兆0091億円）、中国本土が18.1%増の95.9億パタカ（約1640億円）。品目別では、消費財が2.1%増の553.0億パタカ（約9458億円）。このうち食品・飲料が126.7億パタカ（約2167億円）、ゴールド製ネックレスが70.4億パタカ（約1204億円）で、それぞれ38.8%、39.8%増。一方、コスメ・スキンケア製品は38.7%減の70.5億パタカ（約1206億円）。このほか、燃料・潤滑油は5.9%増の32.4億パタカ（約554億円）、建築資材は1.0%増の15.2億パタカ（約260億円）、携帯電話は61.5%減の26.7億パタカ（約457億円）に。

　今年1〜6月の対外商品貿易総額は前年同時期から3.6%減の780.3億パタカ（約1兆3346億円）。年初から徐々に差が詰まりつつある状況。