2023年7月の香港〜マカオ結ぶ高速船の乗船率は56%…陸路ルート登場で移動習慣に変化

 マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は8月1日、今年(2023年)7月の香港〜マカオ間の高速船の営業状況に関するブリーフィングを行った。

 同ルートはコロナ禍で長期にわたって欠航が続いていたが、両地で水際措置の大幅緩和があった年初から段階的に運航を再開した。

 DSAMAによれば、今年7月の同ルートの高速船運航便数は1日平均88便、うち週末は100便以上で、運航再開当初の5倍まで回復したとのこと。

 マカオ外港フェリーターミナルとタイパフェリーターミナルから香港に向かう高速船の運行頻度は日間約30〜60分間隔で、夏休みの繁忙期を迎え、週末のピーク時間帯には約15分間隔に増便されているが、7月の平均乗船率は56%で、目下のところ輸送力は余裕がある状況という。

 DSAMAでは、陸路交通の発展などによってマカオ市民及び旅客の越境移動習慣に変化が生じ(2018年10月の港珠澳大橋の開通による陸路ルートの登場)、海路と陸路が相互補完的な役割を果たすようになる中、同局が船会社と協力の上で実際のニーズに応じた輸送力の調整を実施することで、多元的な移動手段の確保を図るとした。

タイパフェリーターミナル(資料)=マカオ・タイパ島(写真:DSAMA)

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