中華圏14億人を魅了した日本人音楽ユニットGARNiDELiAの初マカオ公演が大盛況…約3千人の現地ファンを魅了

 中華圏で爆発的な人気を誇る日本人音楽ユニットGARNiDELiA(ガルニデリア)が8月13日夜、ワールドツアー「GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNect」マカオ公演を開催した。

 会場はコタイ地区にある統合型リゾート、ブロードウェイマカオ併設のブロードウェイシアター。約3千席を誇る大きな劇場だが、チケットは早々にソールドアウトに。満員の観客による大歓声や揃いのダンスや手拍子で終始場内は大熱狂となり、ファンの熱い想いを感じたボーカルのMARiA(メイリア)さんが感極まって目頭を押さえるシーンもあった。

GARNiDELiA初のマカオ公演は広く中華圏から集まったファンで満員御礼に=2023年8月13日、マカオ・ブロードウェイシアターにて本紙撮影

 GARNiDELiAによるマカオ公演は今回が初めて。同会場で単独ライブを開催した初の日本人音楽ユニットとなった。主催の海日娯楽傳媒香港有限公司によれば、マカオ会場は今回のワールドツアーで最大の客席規模で、LEDを活用した舞台装置など、エンターテインメント性の高い演出を取り入れることができたとのこと。

 GARNiDELiAは2016年に発表された楽曲「極楽浄土」のキャッチーな曲調やダンス、和の伝統とモダンを融合させた衣装などが中華圏のSNSや動画サイトで話題となったのをきっかけに若者のみならず広い世代にファンが拡大し、14億人の中華圏市場を席巻。その活躍ぶりは政府系大手新聞メディア「湖南日報」にも取り上げられたという。メイリアさんはアフターコロナの今年、国営テレビ局「湖南衛視」傘下の「中国芒果TV」で放送中の人気番組「乗風2023」(「乗風破浪的姐姐(Sisters Who Make Waves)」の第4シーズン)に出演した初めての日本人となり、あらためて脚光を浴びている。

GARNiDELiAマカオ公演会場前のサインボード前で記念撮影を楽しむ現地ファンら=2023年8月13日、マカオ・ブロードウェイシアターにて本紙撮影

 今後も、GARNiDELiAはワールドツアーで世界の各都市を巡る予定で、すでにソールドアウト会場も続出している。本紙の取材に対し、toku(トク)さんは「4年ぶりのツアーということで、4年分の思いを込めて演奏したいと思っており、ぜひ皆さんの笑顔と歓声を見せてくれたら嬉しい」、MARiAさんは「今年の夏はずっと頑張ってきた私へのご褒美みたいなもの。ずっとひとりぼっちで心細くて自信をもてなかった私に、皆さんがたくさん愛と力をくれました。私はもう1人じゃない。私達にはみんながいる。みんながくれる力でさらにパワーアップした私たちのステージをぜひ楽しみにしていてください!」と抱負を語った。マカオ公演ではメイリアさんに「かわいい!」など日本語の声援も多く、キーボードのtokuさんにはリスペクトのこもったコールが送られ、2人は時折中国語を交えて応じた。「どのステージも全力でお届けするのがモットー」のMARiAさんと「観て聴いて楽しいステージを作りたい」というtokuさんの想いがファンに伝わり、中華圏14億人のハートを鷲掴みにした彼らの魅力を今回のマカオ会場で実感した。

GARNiDELiAマカオ公演会場ではグッズ販売コーナーも長蛇の列に=2023年8月13日、マカオ・ブロードウェイシアターにて本紙撮影

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