マカオ税関が密輸の薬品類取り扱う2店舗を摘発…日本の商品も多種

 澳門海關(マカオ税関)は8月15日、同月14日に薬物監督管理局と合同で市内の店舗に対するパトロールを実施したと発表。

 今回のパトロールでは各店舗の営業許可をはじめ、取り扱い商品の仕入れ元が発行したインボイス及び通関書類、また管制下にある商品については輸入・販売に必要な許認可を得たものかどうかの確認などが行われた。

 パトロール期間中、マカオ半島北部の關閘エリアにある2店舗から通関書類や仕入元が証明できない来歴不明の密輸品とみられる薬品及び健康食品など合計2648点が=推定市価約5万9000パタカ(日本円換算:約107万円)相当=が発見されたとのこと。税関が公開した押収品の写真から、日本の商品が多く含まれていたとみてとれる。

 2つの店舗の責任者(いずれもマカオ人の女)について、税関が対外貿易法違反で、薬物監督管理局がそれ薬物業活動法違反でそれぞれ起訴したとのこと。

マカオ税関と薬物監督管理局によるパトロールの様子(写真:澳門海關)

 目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2023」を展開する中、税関でも密輸等に対する警戒を強化して臨んでいる。税関では、情報収集と分析を強化して臨んでおり、今後も他部門と合同で取り締まりを継続するとしている。

 今回のパトロールの対象となった關閘エリアは中国本土との主要な陸路の玄関口に近く、以前から運び屋相手のビジネスを行う店舗や倉庫などが存在すると指摘されており、当局が高頻度でパトロールや摘発を行っている。

マカオ税関と薬物監督管理局によるパトロールの様子(写真:澳門海關)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は7月3日、同月12日からマカオの観光大使キャラクター「麥麥(マクマ…
  2.  マカオを拠点とする不動産投資会社スナイパーキャピタル(Sniper Capital)は7月3日、…
  3.  このほど、大韓航空のソウル(仁川)〜マカオ線が就航し、7月2日未明にソウル発の初便(KE169便…
  4.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)シティ・オブ・ドリームズに併設する高級ホテル、グランド…
  5.  マカオ司法警察局は7月1日、前月(6月)29日夕方にコタイ地区にある統合型リゾート(IR)の出入…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年7月号
(vol.133)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun