マカオ警察が違法麻雀賭博場所を摘発…マンションの一室を転用、責任者1人と客4人送検

 マカオ治安警察局は8月19日、マカオ半島北部の祐漢エリアにあるマンションの1室で違法麻雀賭博が行われているとの通報を受けて同月15日に、当該場所に対する摘発を実施したと発表。

 同局が立入検査を実施した際、9人が室内にいたとのこと。このうち男4人が賭け麻雀に興じていたところで、残る5人のうち男1人が場所の責任者、4人はギャラリーとして居合わせた人物だったという。同時に、現場から賭け麻雀に使われたとみられる麻雀卓3台、麻雀牌6セット、賭け金及びツールなども見つかったとのこと。

警察署に連行される違法麻雀賭博店の責任者と客ら=2023年8月15日(写真:マカオ治安警察局)

 警察の調べに対し、店舗の責任者は今年(2023年)3月から月額5000パタカ(日本円換算:約9万円)で居住用のマンションの部屋を借り、違法な麻雀場所として客に提供していたことを認めた上、4局あたり60パタカ(約1100円)の費用を徴収し、これまでに約3万2000パタカ(約58万円)の利益を得ていたなどと供述したという。

 警察では、店舗の責任者(60代、マカオ人)を違法賭博場所経営罪で、また客4人(60〜80代、マカオ人)についても麻雀賭博に参加したことが法令に触れるとして検察院送致済みとした。

 マカオで違法麻雀店の摘発は珍しいことではないが、直近では6月に4件、7月に1件あり、今月(8月)は本件が初めてのケース。

警察が押収した証拠品(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun