マカオ税関が商標権侵害商品販売の子供服店を摘発…中国のネット通販で仕入れ

 澳門海關(マカオ税関)は8月18日、同月16日にマカオ半島西部の提督馬路にある子供服販売店1店舗に対する立入検査を実施し、商標権を侵害した商品121点を押収したと発表。

 税関によれば、当該店舗で商標権を侵害した子供服などが販売されていると通報があり、内偵調査を経て摘発を実施するに至ったとのこと。

税関が押収した商標権侵害商品(写真:澳門海關)

 税関では、この店舗の責任者のマカオ人の女(26)が本件に関わったとみて身柄を拘束して税関本部へ移送。女は税関の調査に対し、当該商品はすべて中国本土のネット通販で購入し、自身で商品を受け取った上で店頭に陳列・販売したことを認めた上1点あたり30〜35人民元(日本円換算:約600〜700円)で仕入れた商品を70〜75パタカ(約1400〜1500円)で販売したなどと説明したという。

 その後、税関が専門家に依頼した鑑定で、押収品はすべて模倣品であり、正規品価格は約2万1000パタカ(約38万円)に上ることが判明。上述の女について、知的財産権関連法違反で起訴済みとのこと。なお、税関では他にも本件に関わった人物がいる可能性もあるとして、捜査を継続しているとした。

商標権侵害商品を販売していたとして摘発を受けた店舗(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  2.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は11月22日、昨年(2023年)のマカオの産業構造統計を公表。マカオ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun