「騒音法」草案まとまる
- 2014/1/3 13:40
- 社会・政治
マカオ政府立法会は1月2日、「環境騒音の予防とコントロールに関する法律」、いわゆる「騒音法」の草案についての審議を終えたことを発表した。マカオでは急速な社会・経済発展に伴い騒音問題が深刻化しており、市民生活に影響を及ぼしているという。
環境保護局によると、生活騒音及び建築工事に関する苦情が多く、2012年の統計ではそれぞれ66.0%、24.2%を占めた。市民生活に影響の大きい生活騒音と建設工事に関する騒音を法律で規制することで、市民の健康と安寧の確保につなげたい意向だ。
建築工事に関しては、杭打ち行程において騒音レベル85デシベルを20分以上超過してはならないと規定。また、伝統的パッカーシブディーゼルハンマー、空気ハンマー、スチームハンマーの使用を一部の例外を除いて全面禁止する。違反した場合の罰則は罰金10~20万パタカ。
生活騒音については午後10時から翌朝8時までのマンションにおける楽器の演奏、麻雀、ペットの鳴き声などの騒音、公共の場所における他人の安寧及び休息に影響を及ぼす騒音を規制の対象とする。違反した場合の罰則は罰金600パタカ。生活騒音については建設工事のような明確な数値による規定がないことから、運用上の混乱も予想される。
騒音法は公布後満30日で施行される。