マカオの2023年7月の対外商品貿易統計公表…マスクの輸入99%減、カジノ用製品の輸出は大幅増に
- 2023/8/31 9:42
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は8月30日、今年(2023年)7月の商品貿易統計を公表。当月について、前年同月に新型コロナ防疫措置の一環で準ロックダウンが実施されたことにより、対前年の数値が顕著な上昇となっている。
今年7月の貨物輸入総額は前年同月から156.6%増の112.4億パタカ(日本円換算:約2037億円)で、3ヶ月連続増。ゴールド製ネックレス、コスメ・スキンケア製品、腕時計がそれぞれ837.9%、828.2%、347.1%増だったが、フェイスマスクは99.3%減。貨物輸出総額は68.3%増の10.0億パタカ(約181億円)。再輸出は84.4%増の8.5億パタカ(約154億円)で、カジノ用製品が225.6%増。マカオ製の商品の輸出は12.0%増の1.5億パタカ(約27億円)となり、このうちたばこが31.9倍増、銅・銅製品が20.4%減。単月の貨物貿易赤字は102.4億パタカ(約1856億円)。
今年1〜7月累計の貨物輸出総額は前年同時期から5.2%減の73.6億パタカ(約1334億円)。内訳は再輸出が1.5%減の64.9億パタカ(約1176億円)、マカオ製商品の輸出が25.9%減の8.8億パタカ(約159億円)。貨物輸入総額は6.0%増の828.2億パタカ(約1兆5009億円)。貨物貿易赤字は51.0億パタカ(約924億円)増の754.5億パタカ(約1兆3673億円)。
今年1〜7月の輸出先別では、中国本土が36.9%減の4.9億パタカ(約89億円)、香港が6.4%減の55.2億パタカ(約1000億円)、米国が32.8%減の2.7億パタカ(約49億円)、EUが23.8%減の8603万パタカ(約15.6億円)。品目別では、紡績品・衣服が26.3%減の7.8億パタカ(約141億円)、非紡績商品が1.9%減の65.9億パタカ(約1194億円)。
輸入品の原産地別では、EUが1.5%増の272.8億パタカ(約4944億円)、中国本土が6.7%減の221.3億パタカ(約4010億円)。輸入元別では、香港が2.9%増の677.3億パタカ(約1兆2274億円)、中国本土が19.7%増の114.3億パタカ(約2071億円)。品目別では、消費財が11.8%増の635.1億パタカ(約1兆1506億円)。このうち食品・飲料が144.3億パタカ(約2614億円)、ゴールド製ネックレスが82.4億パタカ(約1493億円)で、それぞれ45.9%、59.2%増。一方、コスメ・スキンケア製品は32.2%減の78.5億パタカ(約1422億円)。このほか、燃料・潤滑油は9.9%増の39.2億パタカ(約710億円)、建築資材は9.0%増の17.7億パタカ(約321億円)、携帯電話は57.3%減の30.0億パタカ(約544億円)に。
今年1〜7月の対外商品貿易総額は前年同時期から5.0%増の858.9億パタカ(約1兆5561億円)。7ヶ月目にして初めて前年同時期を上回った。