マカオ治安警察局は8月30日、同月22日夜に路線バスの車内で若い女性の胸を触ったとしてマカオ人の無職の男（58）をセクシャルハラスメント罪で逮捕、検察院送致したと発表。

　同局の発表によれば、被害者の女性から同月23日午後3時頃に通報が寄せられたとのこと。被害者は警察に対し、前日（22日）午後7時頃、マカオ半島の中心部にあるフェレイラ・アマラルバスターミナルから路線バスに乗車した後、故意に近づいてきた男に指で胸部を触られ、マカオ半島北西部の同じバス停で男も降車したが、男の行方がわからず、怖さを感じてすぐに警察に通報できなかったと説明したという。

　その後、警察がバス車内の防犯カメラ映像及び公共エリアの監視システムを活用して被疑者の身元を特定。バス車内の防犯カメラ映像で、男が被害者の胸部に手を伸ばし、被害者が驚いて身を引くシーンが確認できたとのこと。24日夜、被疑者を自宅付近の路上で逮捕したという。

　なお、被疑者は逮捕後すぐの調べでは不用意に被害者の胸に手が当たってしまったと供述したが、警察署に到着してからは否認に転じたとのこと。ただし、警察では当時バスの乗客は比較的多かったが混雑しているというほどでもなく、被疑者が機をうかがってセクハラ行為をしたことは明らかとした。