マカオのカジノに山本昌さん似の巨大財神像…日本人旅行者の間で話題に

 世界最大規模のカジノ売上を誇る都市、マカオ。市内には大小合わせて約30のカジノ施設が軒を連ねる。

 年初に水際措置が大幅緩和となって以降、マカオのインバウンド旅客数は急回復しており、特に夏休みシーズンにかけて、観光名所周辺やカジノIR(統合型リゾート)施設などはコロナ前とほぼ変わらぬ賑わいぶりだった。街なかで日本語を耳にする機会も増え、日本人旅客も戻ってきている様子もうかがえる。

 最近、マカオを訪れる日本人旅行者の間で、サンズマカオ(著名なカジノIR施設)に設置された巨大財神像が中日ドラゴンズで長く活躍したレジェンド投手・山本昌さんに似ていると話題になっていることを知り、プロ野球ファンの記者は気になって仕方なく、近くを通りがかった際に確認してみることにした。

「サンズマカオ」に設置されている山本昌さん似の財神像=2023年8月本紙撮影

 実はこの財神像がマカオに登場したのは2012年のこと。同年コタイ地区にオープンしたサンズコタイセントラル(現・ロンドナーマカオ)というIR施設に設置されていたが、同IRがリブランド改装を行うにあたり2019年にマカオ半島のサンズマカオに移設されることになったという経緯がある。記者はこれまで何度も見る機会があったのだが、わざわざ顔を気にして見たことはなかった。しかし、今回あらためて顔を意識して像を見たところ、驚くほど山本昌さんそのものであった。もちろん、記者はご本人とお目にかかったことはないが、メディアを通じてよく知っているイメージと瓜二つ。山本昌さんをモデルにしたのではないかと思うほど激似で、話題になるのも当然と感じた。

 財神像の傍にあった解説碑によれば、像は中国で最も尊敬される彫刻家の一人に数えられるという孫家彬教授がデザインしたもので、サイズは高さ16フィート(約5.3メートル)、重さ5500ポンド(約2.5トン)。サンズマカオの運営会社が訪問客に運気をもたらすシンボルとして設置したそうだ。実際に拝んでみてご利益があるかどうかはなんとも言えないが、日本の野球ファンなら一見の価値はあるだろう。なお、像はサンズマカオのエントランスホールのパブリックエリアに設置されているため、カジノに入場せずとも鑑賞することができ、写真撮影も可能となっている。

「サンズマカオ」に設置されている山本昌さん似の財神像=2023年8月本紙撮影

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