マカオ治安警察局は9月13日、同月9日夜に路線バスの車内で乗り合わせていた18歳のマカオ人女性の膝に下半身の一部を押し当てる行為をしたとして45歳の中国人の男（中国本土からのインバウンド旅客）をセクシャルハラスメント罪で逮捕、検察院送致したと発表。

　同局の発表によれば、被害者の女性がタイパ島の官也街からマカオ半島の黒沙環馬場北大馬路まで路線バスを利用した際、出口ドアに近い位置にある席に座っていたところ、バスの走行中に男が近くに立ち、下半身の一部を膝の部分に押し当ててきたため何度も不満を意を示したが男は意に介さず行為を継続し、乗車してから約50分後に乗客が少なくなってきたところでようやくストップしたとのこと。被害者は目的地到着後、辱めを受けたと感じ、警察に通報したという。

　その後、警察がバス車内の防犯カメラ映像及び公共エリアの監視システムを活用して被疑者の身元を特定し、同月10日にタイパ島にあるホテルで男を拘束。被疑者は警察の調べに対し、当日は疲れていたため乗車中ほとんど目を閉じて過ごしており、別の乗客から近くに寄らないでと不満の意を示されたことがあったが、セクシャルハラスメントについては否認したとのこと。警察は総合的に判断し、男を逮捕、検察院送致するに至ったとした。