マカオ、7月の平均ホテル客室単価がコロナ前を上回る

 マカオはアフターコロナでインバウンド旅客数の回復が続くものの、依然としてコロナ前水準まで回復するには至っていない。ただし、ホテル客室単価についてはコロナ前を上回る状況となっていることが明らかとなった。

 このほどマカオ政府旅遊局がマカオホテル協会のデータを元に公表した内容によれば、マカオにおける今年(2023年)7月のホテル客室稼働率はコロナ前2019年同月の93.5%に迫る93%に達したとのこと。また、今年7月の平均ホテル客室単価は1425.2パタカ(日本円換算:約2.6万円)で、2019年同月から5.12%の上昇だった。

 今年7月のホテル客室稼働率を等級別でみると、5つ星が92.9%、4つ星が89.9%、3つ星が97.2%で、2019年同月からそれぞれ1.5ポイント下落、1.8ポイント上昇、0.4ポイント上昇。同じく平均ホテル客室単価は、5つ星が1631.2パタカ(約3.0万円)、4つ星が960.7パタカ(約1.8万円)、3つ星が1043.3パタカ(約1.9万円)で、2019年同月からそれぞれ0.78%下落、17.3%上昇、0.97%下落。4つ星ホテルの健闘が目立つかたちとなった。

 今年1〜7月累計の平均ホテル客室単価は2019年同時期から6%下落の1272.4パタカ(約2.3万円)、同平均ホテル客室稼働率は8.9ポイント下落の83.6%。

 マカオのホテル市場では、今年下半期にかけて新ホテルの開業ラッシュを迎えている。

大型統合型リゾート(IR)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の町並み(写真:MGTO)

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