今週末のマカオ国際花火コンテストに日本代表・丸玉屋小勝煙火店が出場…対空時間の長さに注目

 マカオでは、9月から10月にかけての5夜にわたって「第31回マカオ国際花火コンテスト」が開催されている。

 マカオ国際花火コンテストは20世紀中頃にマカオで盛んだった花火及び爆竹製造業の保護と伝承を目的として1989年にスタート。通常の花火大会と異なり、国や地域を代表して出場する花火製造メーカーによる作品の美しさを競うコンペティション形式を採用しているのが特徴となる。コロナ禍では3年間にわたって中止を余儀なくされ、今回は4年ぶりの復活開催として大きな注目を集めている。

 今週土曜日(9月23日)、同大会は第3夜の打ち上げが予定されており、フィリピンと日本の代表として出場する花火製造メーカー2社の作品がマカオの夜空を彩る。打ち上げ開始時間はフィリピンが午後9時、日本が午後9時40分(いずれも現地時間)。

 大会主催のマカオ政府旅遊局(MGTO)は9月20日、第3夜に出場する2社による会見を行い、打ち上げ作品の詳細が明らかとなった。

 今回、日本代表として出場するのは、東京・府中市に本社を置く丸玉屋小勝煙火店。1864年創業、約150年の歴史を持つ老舗で、マカオ国際花火コンテストでは2019年、2016年、1993年大会で3度優勝したほか、2018年も2位という輝かしい実績を誇る。

 今回の日本の打ち上げ作品のテーマは「炫彩日本(カラフルジャパン)」で、日本のアニメータースピリットとその繊細さを表現した花火がアニメ音楽と併せて表現されるとのこと。技術的な部分では、対空時間が長く何度も色を変化させる星形の花火が見どころという。

日本代表・丸玉屋小勝煙火店の作品イメージ(写真:MGTO)

 同日打ち上げのフィリピン代表は1969年創業のLFファイヤーワークス社で、マカオは初出場。国際大会での受賞歴は複数あるとのこと。今回、4つの章で構成される魔法をテーマにした作品で大会に臨むという。

 打ち上げ会場はマカオタワー正面海上となっている。MGTOでは最良の鑑賞候補地としてマカオ半島の「観音像〜観音像休憩区」、「マカオ科学館前防潮堤」、「南灣・雅文湖畔(アニム・アルテ・ナンワン)」、「沙格斯大馬路(マンダリンオリエンタルマカオ前)」とタイパ島北部の「海洋大馬路一帯」を挙げている。打ち上げ日は午後5時から午後11時まで、マカオタワー横の特設会場にグルメ屋台が出るほか、ステージパフォーマンスなどの各種プログラムも用意される。

 次週の第4夜以降の出場チームと出場日については、10月1日(日=国慶節)が中国とポルトガル、7日(土)が英国とドイツの予定。

フィリピン代表・LFファイヤーワークス社の作品イメージ(写真:MGTO)

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