マカオLRT、石排灣延伸線検討へ

マカオ政府運輸インフラ事務所(運輸基建辦公室)が1月10日からマカオ新交通システム(LRT)の石排灣延伸線の実現可能性について意見収集を始めた。コンサルティング会社が政府に提案した三案は、ともにすでに建設が始まっているタイパ線の蓮花口岸駅からの支線として延伸し、離島医療センターを経由して、石排灣地区へ至るもの。意見収集は2月23日まで受け付ける。

石排灣地区では大型公営住宅団地の建設が進んでおり、すでに入居もスタートしている。離島医療センターもすでに建設がスタートしており、需要が高まると予想されていることから、同地区とタイパ、マカオ半島を結ぶLRT延伸計画が具体的に検討されることとなった。

今回、コンサルティング会社がマカオ政府に提案した三案についての意見収集が実施されるが、各案の違いはルートと駅の設置位置となる。路線長は第一、二案が1.6キロ、所要時間3分、第三案が2.3キロ、4分半となっている。資料によると、すべての案で将来的にコロアン島方面への延伸が可能になるよう考慮されている。

地元有力紙「澳門日報」が報じたところ、初歩推計では1キロメートル当たりの建設費は6~7億パタカ、建設期間は3~4年になるとの見込み。現時点で具体的な着工時期、完成時期は明示されていない。

■マカオLRTに関する概要>>特集記事「鉄道が拓くマカオの未来」

石排灣延伸線の実現可能性調査に関する記者会見(運輸基建辦公室)

石排灣延伸線の実現可能性調査に関する記者会見(運輸基建辦公室)

 

延伸線第一案(運輸基建辦公室)

延伸線第一案(運輸基建辦公室)

 

延伸線第二案(運輸基建辦公室)

延伸線第二案(運輸基建辦公室)

 

延伸線第三案(運輸基建辦公室)

延伸線第三案(運輸基建辦公室)

関連記事

最近の記事

  1.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  3.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  5.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun