マカオ、カジノで負け釣り銭詐欺に手を染める…中国人旅客の男逮捕

 マカオ治安警察局は9月25日、ドリンクを購入する際に高額紙幣を出し、店員を急かして混乱させる手口で複数の店舗から金銭を詐取したとして53歳無職の中国人の男(中国本土からのインバウンド旅客)を逮捕、検察院送致したと発表。

 同局によれば、同月19日、市内にあるミルクティー店とコーヒー店のスタッフからそれぞれ詐欺被害の通報が寄せられ、男がドリンクを購入する際、高額紙幣を出して支払いを済ませた後、細かい紙幣があったと言って先に出した高額紙幣を戻すよう店員に要求した上、釣り銭と支払いに関する質問をしつこく繰り返し、焦った店員が間違って釣り銭を渡したようだが、故意に釣り銭を騙し取る行為のように感じたとの内容だったという。

 通報を受けた同局が店舗の監視カメラ及び公共エリアの監視システムを活用して男の身元を特定し、21日にコタイ地区で男を取り押さえることに成功。男は警察の調べに対し、18日にマカオ入りし、カジノで負けてカネがなくなったため釣り銭詐欺をしたと犯行を認めた上、同様の手口でマカオ半島にある3店舗から2000パタカ(日本円換算:約3万7000円)を騙し取ったなどと供述したとのこと。

詐欺罪で逮捕、検察院送致された男(写真:マカオ治安警察局)

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