マカオ特別行政区政府本部の一般公開イベント3年ぶり実施…10月21・22日

 マカオの秋の恒例イベントとなるマカオ特別行政区政府總部(本部)の一般公開について、今年(2023年)は10月21日(土)及び22日(日)の2日間にわたって実施されることが発表となった。

 政府本部はマカオ政府の中枢施設のひとつ。かつてポルトガル統治時代にマカオ総督府だった場所で、現在はマカオ行政長官や政府高官がVIPとの会談などの際に利用する1849年に建てられた歴史的建造物「禮賓樓」、2つの事務棟、補助部門棟の計4つの建物と庭園で構成される。今回の一般公開の対象は例年通り禮賓樓の一部と庭園部を予定している。

 館内の装飾や調度品のほか、フラワー展も見どころとなる。今年の花のテーマは「マカオフードフェスティバル」で、グルメの街・マカオの特色を体現した作品を展示するという。また、会場では警察銀楽隊及び演芸学院の学生による音楽、舞踏パフォーマンスも上演予定。

 両日とも公開時間は午前9時から午後6時まで、料金は無料。ペット、雨傘、飲食物の持ち込みと自撮り棒の使用は不可とのこと。入場者には記念品が贈呈されるという(数に限りがあるためなくなり次第終了)。一般公開イベントの詳細はマカオ政府の特設サイト(https://openday.dsasg.gov.mo/)で確認できる。

 通常は外観しか見学できないことから、内部を参観できる貴重な機会として観光客はもちろん、マカオ市民の間でも人気の高いイベントとなっている。コロナ禍で2021、2022年は開催が見送られたことから、今回は3年ぶりとなり、多くの人出が見込まれる。

マカオ特別行政区政府本部の「禮賓樓」(写真:GCS)

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