マカオ、同一マンション内で無認可宿泊施設相次ぎ摘発…中国本土出身の男女25人発見、複数が違法行為に関与

 マカオ治安警察局は10月8日、市民からの通報を受け、マカオ半島新口岸地区の倫斯泰特大馬路に位置する同一マンション内で無認可宿泊施設として使われていた3室を相次いで摘発したと発表。

 摘発は9月19日から23日にかけて実施され、中国本土出身の男女26人を発見したとのこと。

 警察の調べで、このうち7人が「換銭党」と呼ばれる違法両替、1人がいわゆる闇金、1人がホテル客室(宿泊)違法転売に関与し、3人が各部屋の経営・管理役を担っていたことが判明したとのこと。

 いずれも日割りで客に寝床を提供しており、スマートフォンアプリなどを通じて客を募っていたという。

マカオ治安警察局による無認可宿泊施設摘発の様子(写真:マカオ治安警察局)

 上述の3室につき、いずれも宿泊施設の許認可を管轄する旅遊局による調査で無認可であることが確認され、封鎖済みとした。

 現場周辺はカジノ施設が集積する繁華街。マカオでは、アフターコロナで社会の正常化が進む中、コロナ禍で沈静化していた無認可宿泊施設や違法両替などが再び出現している状況で、犯罪の温床になる存在として警察が取り締まりを強化して臨んでいる。

封鎖された無認可宿泊施設の入口(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  3.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  5.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun