マカオで今年6例目の輸入性デング熱感染者確認…患者は広州渡航歴ある女性

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月15日午後、マカオ域内で今年(2023年)6例目の輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 SSMによれば、患者はマカオ人女性(34)で、9月30日から10月4日まで親族訪問のため広東省広州市を訪れていたとのこと。10月10日に発熱、頭痛、全身筋肉痛といった症状が現れ、12日に私立総合病院の鏡湖医院を受診。13日になっても症状が続き、新たに下肢や脚部に発疹が出たことから再び同院を受診し、デング熱検査を受検。14日に検査結果が判明し、デング熱Ⅱ型に感染していることが確認されたという。目下、患者の容体は安定しており、マカオ半島北部の黒沙環地区にある自宅で静養しているとのこと。

 患者は症状が出て以降、マカオ半島新口岸地区にある勤務先へ出勤した以外は自宅で静養していたといい、同住の家族に類似の症状は出ていないが、広州にいる患者の夫が当地でデング熱感染確認されていたとのこと。SSMでは患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断するに至ったとし、患者のマカオの自宅及び勤務先周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 SSMでは市民に対して適切な予防策を講じるよう、累次の呼びかけを行っている。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

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