新交通システム「マカオLRT」東線が着工…7.7キロ、6つの地下駅

 マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」の新線となる「東線」の着工式が10月20日に行われた。

 マカオLRT東線は、マカオ半島北端にある交通の要衝「關閘」からマカオ半島の北東沿岸、マカオ半島東側の沖合に造成中の埋立地「新城A区」を経由し、海を越えてタイパ島北東部沖に造成中の埋立地「新城E区」を結び、路線長は約7.7キロ、設置駅数は6駅で、全線・全駅を地下に設置。タイパ島側の終点駅の先に路線を伸ばし、2019年12月に開業済みのマカオLRTタイパ線と接続。沿線人口は約10万人(参考:マカオの総人口は約68万人)で、東線の開通後、マカオ半島北部とタイパ島、コタイ地区が直結し、利便性の大幅向上が期待されている。

 關閘とタイパフェリーターミナルの間の所要時間は約15分を見込み、地下を走ることから悪天候時も運行を維持できるという。

 東線の建設工事は北側と南側に分けて進められ、竣工予定時期は北側が2028年3月、南側が2028年2月となっている。

マカオLRT東線建設工事着工式の様子=2023年10月20日(写真:DSOP)

 マカオ政府公共建設局(DSOP)の林煒浩局長は着工式の中で、東線の開通後、關閘、タイパフェリーターミナル、マカオ国際空港、横琴口岸などマカオの主要な陸海空のイミグレーション施設を繋ぎぐ路線長24キロ、21駅のLRTネットワークが出来上がり、公共交通カバー率が現状の約3.3%から16%に上昇し、単日平均旅客数は延べ約13.7万人になる見込みとコメント。

 また、タイパ線の海洋駅から媽閣駅への延伸部が年末までに開通予定、タイパ線から分岐する支線にあたる石排灣線と横琴線についても順調に工事が進み、それぞれ来年の完成、開業を目標としているとした。

マカオLRT東線のルートイメージ(図版:Macao Light Rapid Transit社公式HPより)

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