マカオパタカ紙幣が新デザインに…2024年第1四半期から段階的に投入

 マカオ金融管理局(AMCM)と中國銀行、大西洋銀行は10月27日に合同会見を開き、マカオの法定通貨であるマカオパタカの新紙幣を発表した。

 マカオパタカ紙幣は中國銀行と大西洋銀行の民間銀行2行が発行している。

 新紙幣の額面は現行と同じ10パタカ、20パタカ、50パタカ、100パタカ、500パタカ、1000パタカの6種で、両行それぞれ独自のデザインとなるため、12種類の新紙幣が登場することになる。(参考:1パタカは日本円換算約18.6円)

新10パタカ及び20パタカ紙幣(左が中國銀行版、右が大西洋銀行版)のイメージ(写真:AMCM)

 新紙幣の色調とサイズは現行版と同様。デザイン要素について、中國銀行版は前面にマカオを含む中国嶺南地方の文化を代表する「南獅」、背面にはマカオの特色ある建築物や船のイメージを、大西洋銀行版は表面に同行本店の新旧立面図、背面には異なる年代のマカオの歴史地図のイメージをそれぞれ採用。

 デザインは両行で異なるが、偽造防止及び視覚障がい者向けの識別加工は統一されている。偽造加工はホログラム部の色の変化や動態効果を用いて、より肉眼で真贋を判別しやすくなったという。

 AMCMによれば、新紙幣のうち10パタカと20パタカ紙幣を2024年第一四半期内に市場へ投入し、以降は毎年2種の額面を投入する予定とのこと。なお、新紙幣が登場した後も、現行紙幣は依然として法定通貨であり、同時流通するとした。

マカオ金融管理局、中國銀行、大西洋銀行による新紙幣発表会見の様子=2023年10月27日(写真:AMCM)

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