2013年入境旅客数4%増の2900万人超―過去最高

マカオ政府旅遊局は1月22日、マカオタワーで年度記者会見を開催し、2013年のマカオ観光マーケットについての総括などが発表された。同局の文綺華局長によると、昨年(2013年)通年のマカオ入境旅客数は前年比4%増の2900万人超となったという。過去最高を更新。

旅遊局によると、初歩統計で2013年の入境旅客は4%増の2900万人超となった。そのうち大中華圏(中国本土、香港、台湾)からの旅客が5%増となる2600万人以上を締めたが、その他世界各地からの旅客は3%減となった。また、複数日滞在者、ホテル宿泊ゲスト数が増え、通年で宿泊を伴う旅客は5%増、11月に限ると2ケタ増の12%増を記録した。

中国本土、香港、台湾はマカオにとって依然として3大客源地となっている。中でも、2013年に中国本土から澳門を訪れた旅客は10%増の1800万人超で、そのうち44%が広東省からの旅客だった。その他の世界各国では、ロシア市場が13%増と好調。

2013年の宿泊を伴う旅客は5%増となる1400万人を超え、旅客全体の49%を占めた。同年1-11月のホテル宿泊ゲスト数は12.3%増の970万人超で、宿泊を伴う旅客の7割。そのうち、インド、中国本土、韓国旅客のホテル宿泊数の伸びが大きく、それぞれ31%、18%、17%増。通年の宿泊を伴う旅客の平均滞在日数は前年同水準の1.9日だった。2013年上半期の総旅客消費は前年同期比10.%増の373億米ドル(日本円換算:3兆9千億円)。

ホテルについては、1-11月のマカオ全ホテル平均客室稼働率は82.5%となり、前年同期比8%下落。通年の三~五ツ星ホテルの平均客室単価は4.1%上昇の184.5米ドル(同19,315円)。

1-11月の団体ツアーによる入境旅客数は8.1%増の890万人超。そのうち、タイ、オーストラリア、中国本土のツアー客の伸びが最も大きく、それぞれ24%、21%、15%増。

現在、マカオの宿泊施設数は102軒あり、うち46軒がバジェットホテルにあたる。宿泊施設全体が供給する客室数は28,800室あり、そのうち1,500室をバジェットホテルが占める。

国連世界観光機関(UNWTO)ランキングでは、マカオは2012年の国際旅客入境数で世界20位、アジア太平洋地区5位、2012年の観光収益では世界5位、アジア太平洋地区2位となった。

2014年の方向性について、旅遊局の文綺華局長はマカオを世界的レジャーセンターへ発展させる政府目標に沿った様々な新プランを打ち出したいとしている。

500名を超える業界関係者、メディアが出席した記者会見(旅遊局)

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