マカオで今年7例目の輸入性デング熱感染者確認…患者はカジノ勤務のマレーシア渡航歴ある女性

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月3日夜、マカオ域内で今年(2023年)7例目の輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 SSMによれば、患者はコタイ地区にあるカジノ施設勤務、マカオ半島皇朝エリア居住のマカオ人女性(32)で、10月16日から21日までマレーシアのクアラルンプールを旅行していたとのこと。マカオへ戻った後の10月27日に発熱、悪寒、頭痛の症状、29日に歯茎及び鼻からの出血、31日には両下肢に発疹が現れ、31日に勤務先の医務室を受診したが症状の改善がみられず、11月2日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)を受診し、デング熱検査を受検。3日に公共衛生研究所による検査結果が判明し、デング熱Ⅱ型に感染していることが確認されたという。目下、患者の容体は安定いるが、同院で入院治療を受け経過観察中とのこと。

 患者はSSMの疫学調査に対し、症状が出て以降、勤務先へ出勤した以外は自宅で静養しており、最後の出勤日は11月1日だったといたと説明。なお、患者と同住の家族に類似の症状は出ていないが、マレーシアへ一緒に旅行した友人は出発地に戻った後の10月25日に類似の症状が出現したものの、医療機関を受診せず回復したといい、SSMから患者に対して友人に状況の通知とフォローアップを要請したという。SSMは患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断するに至ったとし、患者のマカオの自宅及び勤務先周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 SSMでは累次にわたり市民に対して適切なデング熱感染予防策を講じるよう呼びかけを行っている。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

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