マカオの質屋業ミュージアムがオープン20周年…文化と歴史をまとめた児童向け書籍出版

 このほどマカオ政府文化局(ICM)は「典當業展示館(質屋業ミュージアム)」のオープン20周年を記念し、地元イラストレーターの廖健明氏と組み、質屋業の文化と歴史をまとめた児童向けの書籍「當舖小知識(参考日本語訳:質屋の豆知識)」を出版した。

 典當業展示館はマカオ半島の中心部を東西に貫くメインストリート・新馬路に面して建つ、かつての大型質店「徳成按」の建物を活用して2003年にミュージアムとしてオープンした。マカオで現存する最も完全なかたちの質屋独特の建築様式を残した建物とされる。

典當業展示館のオープン20周年を記念して出版された児童向け書籍「當舖小知識」(写真:ICM)

 ICMによれば、今回の書籍は主に小学生を対象として制作したもので、イラスト、ポップアップ、インタラクティブ要素を用いて典當業展示館の建築上の特徴、質屋の業務、質屋で使われる小道具、また質屋にまつわるエピソードなどを伝え、読者に長い歴史を持つマカオの質屋業についての理解を深める内容とのこと。

 同書籍はマカオの複数のミュージアムや書店などで販売され、価格は1冊70パタカ(日本円換算:約1300円)という。

典當業展示館のオープン20周年を記念して出版された児童向け書籍「當舖小知識」(写真:ICM)

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