マカオ衛生局がホテル業界などにトコジラミ対策呼びかけ…国際観光都市としてリスク存在

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月10日、最近世界各地でトコジラミによる爆発的な被害が発生し、国際観光都市であるマカオでも蔓延リスクがある状況を注視しており、同日ホテルに対するトコジラミ検査を実施するとともに、予防措置の手配を進めているとした。

 SSMによれば、宿泊施設を管轄する旅遊局(MGTO)と合同で観光・ホテル業界向けのトコジラミ予防講座を開催する予定とのこと。今後もしマカオのホテルでトコジラミが出現した場合、両局が合同で検査に入り、環境改善に対する意見を提供する考えも明らかにした。

マカオ政府衛生局がホテルで実施したトコジラミ検査の様子(写真:SSM)

 このほか、SSMでは民航局へ空港会社及び航空会社に対する旅客滞在区域、荷物エリア、貨物エリア、航空機内の清掃及び防虫管理策の制定をサポートするという。

 トコジラミは吸血性の害虫で、日本で南京虫の別名もある。マカオでは中国語で「臭蟲」や「床蝨」と呼ばれる。

 SSMでは、9日にも市民に対する外遊時のトコジラミ対策の呼びかけを行ったばかり。

マカオ政府衛生局がホテルで実施したトコジラミ検査の様子(写真:SSM)

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