マカオ、サイバー攻撃が年々増加もインシデントは大幅減に

 マカオ保安庁長官事務所(GSS)は11月15日、公式サイトにサイバーセキュリティをテーマにした文章を掲載。

 マカオサイバーセキュリティセンターの統計によると、マカオの重要インフラに対するサイバー攻撃とスパイ活動の数は年々増加しており、2020年は1日平均1850回だったが、今年(2023年)第1四半期から第3四半期までについては同5800回に上ったとのこと。

 一方、運営者のサイバー攻撃に起因するインシデントの数は2021年が20件、2021年が12件、今年第1四半期から第3四半期までが7件と大幅に減少したという。事業者のサイバーセキュリティ管理・技術能力が向上を続け、防御力の強化が進んでいることを示しているとした。

マカオにおける単日平均サイバー攻撃またはスパイ活動数(ブルー)とサイバー攻撃によるインシデント報告数(オレンジ)の推移(図表:GSS)

 このほか、マカオにおけるサイバーセキュリティシステムは順調に運用されているものの、サイバーセキュリティの取り組みについては、特にプロのハッカー組織や国家を背景としたハッキング活用によりもたらされる深刻なリスクといった大きな課題に直面していると指摘し、官民手を携えて対応を継続していく必要性を訴えた。

マカオ保安庁の入るビル(写真:マカオ保安庁長官事務所)

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