「マカオ世界遺産展示館」の建設計画明らかに…聖ポール天主堂跡横に

 大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化がミックスしたエキゾチックな町並みが残るマカオ半島の歴史市街地区には、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されている建物と広場が30ヵ所存在する。

 マカオ政府文化遺産委員会は12月5日、2023年度の第6回通常会議を開催。会議の中で、政府からマカオの世界遺産の保護や普遍的価値の宣伝などを目的とした「マカオ世界遺産展示館(澳門世界遺產展示館 )」建設プロジェクトの初歩計画と設計コンセプトが発表された。

マカオ世界遺産展示館の外観イメージ(図版:マカオ政府文化局)

 建設予定地はマカオを象徴する建築物のひとつ、世界遺産・聖ポール天主堂跡に隣接する高園街16-22號(番地)で、大坑遺跡(人工穴遺跡)保護展示区のある場所にあたる。建築物は3層半、総建築面積は約7600平米、展示ホール、閲覧室、収蔵庫、講堂、多目的活動ルームなどを配し、通路でマカオ博物館と直結させる計画とのこと。

 同館の詳細計画は政府文化局が来年にかけてまとめ、施工プラン、工期、予算については後日公表するとした。

マカオ世界遺産展示館の外観イメージ(図版:マカオ政府文化局)

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