マカオ、中国人姉妹が模擬紙幣絡む両替詐欺で逮捕…被害者4人、約380万円失う

 マカオ司法警察局は12月11日、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニング用の香港ドル模擬紙幣を用いた両替詐欺を行ったとして中国人(中国本土出身)の姉妹関係にある女2人(27歳と30歳)=いずれも自称事務員=を逮捕したと発表。

 同局によれば、被害者は中国本土の同郷出身の青年男性1人と中年男性3人の4人組で、うち1人が換銭党と呼ばれる違法両替に従事、残る3人はカジノ目的でマカオを訪れていた旅客とのこと。被害者はSNSのチャットアプリのグループチャットを通じて連絡を取り合い、両替レートで合意し、コタイ地区にあるカジノ施設のロビーで会うことになったが、対面取引の際に相手方指定の銀行口座へ4人分まとめて約18万7000人民元(約380万円)を送金した後、相手から”20万香港ドル”として受け取った2束の香港ドル紙幣を確認したところ、すべて練功券だったことから、女を取り押さえて警察へ通報したという。

 その後、警察官が現場で調査行っているところへ上述の女の姉が到着し、警察官が姉についても所持品の確認をしたところ、同じく2束の香港ドル紙幣の練功券が見つかったため、逮捕するに至ったとのこと。

 警察の調べに対し、姉妹とも他人から雇われ、広東省珠海市で練功券を入手した後にマカオ入りし、雇い主からの指示を受けて取引に臨み、成功した場合に報酬を受け取ることができる約束だったなどと供述。警察では、詐取されたカネの行き先や他に関与した人物について追跡を進めるとした。

 マカオのカジノでプレイする際には主に香港ドルが用いられることから、中国本土から人民元を持ち込む旅客にとって香港ドルとの両替が必要となるケースがある。

 練功券は通貨としての価値がなく、一般に流通しているものではない。これまでもマカオではこれを用いた詐欺事件がしばしば発生していたが、今年10月下旬以降からは頻発している状況で、同局が累次の注意喚起を行っている。

 昨今マカオのカジノ施設内外においては換銭党が暗躍し、これにまつわる各種犯罪も頻発しており、警察当局が換銭党を社会及びカジノにおける治安悪化の元凶と位置付け、度々大規模掃討作戦を展開するなど、取り締まりを強化して臨んでいる。

12月9日に発生した模擬紙幣に絡む両替詐欺事件の証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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