珠海と香港国際空港の制限エリアをダイレクトに結ぶバスが開通…港珠澳大橋活用

 香港空港管理局と広東省珠海市政府は12月12日、中国本土の旅客に対して香港国際空港経由での国際線フライトの利便性が向上する「経珠港飛」旅客輸送プロジェクトを共同でスタートした。

 同プロジェクトは、港珠澳大橋を活用したプロジェクトの一環で、中国本土→香港国際空港方向では、港珠澳大橋の珠海側イミグレーションに設けられた香港国際空港のチェックインカウンターでボーディングパスの発券及び手荷物の預け入れができ、その後は専用バスに乗車して香港の入・出境手続きをすることなく香港国際空港の制限エリア内に到着し、直接出発ゲートへ向かう事ができるというもの。専用バスの乗車時間は約40分。

 香港国際空港→中国本土方向でも、各地から香港国際空港へ到着した後、制限エリア内で専用バスへの乗り継ぎ手続きを行い(出発地で預け入れした手荷物もスルー扱いに)、こちらも香港の入・出境手続きをする事なく珠海へ向かうことができる。

 多くのフライトが対応するが、一部例外もある。バスの運行運度は初期段階で1時間に1本で、珠海→香港国際空港が午前10時から午後7時、香港国際空港→珠海が午前9時から午後8時とのこと。

 なお、同様のサービスはマカオと香港国際空港の間でも今年(2023年)8月下旬からスタートし、好評を博している。

珠海で開催された「経珠港飛」旅客輸送プロジェクト開通式典の様子(写真:香港機場管理局)

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