マカオ、12月カジノ売上がコロナ前2019年同月の8割近くまで回復か…大手金融機関予測
- 2023/12/20 12:23
- カジノ・IR
今年に入って以降、アフターコロナでマカオのカジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)は順調に回復が進んでいる。
4月終了時点ですでに前年通期の実績を上回り、10月終了時点で政府が財政予算で設定した年間GGRの1300億パタカ(日本円換算:約2兆3321億円)も達成済み。年内残すところわずかとなる中、コロナ前との比較でどの程度まで回復するかが注目点となっている。
このほど、複数の大手金融機関がマカオの12月ここまでのGGR進捗及び月末までの見通しに関するレポートを発出した。
シティはレポートの中で、業界の最新データを根拠に、12月1〜17日のGGRが約90億パタカ(約1615億円)に達し、直近1週(11〜17日)の単日平均は約5.43億パタカ(約97億円)で1〜10日から4%の上昇が見受けられ、今後クリスマスから大晦日にかけて多くのコンサートが開催され人流増が予想される状況下、月内残り期間のGGRは一層上昇する見込みとし、12月通してのGGRについてコロナ前2019年同月の約77%に相当する事前予測値の175億パタカ(約3141億円)、単日平均約6億パタカ(約108億円)を維持するとした。
マッコーリーは、第三者機関のデータに基づき、直近1週(11〜17日)の単日平均GGRは約5.42億パタカ(約97億円)で、1〜10日を4%上回り、この趨勢から月内残り期間の単日平均GGRはクリスマス及び大晦日が牽引するかたちで5.58億〜6.08億パタカ(約100億〜109億円)の範囲になる見込みで、12月通してのGGR予測については、2019年同月の74〜77%に相当する168〜175億パタカ(約3015億〜3141億円)とした。
なお、マカオの今年1〜11月累計のGGRは前年同時期から324.9%増の1644.92億パタカ(約2兆9524億円)で、2019年同時期の約61.0%に相当。時の経過とともに回復が進む状況。GGRが回復の趨勢を維持する中、マカオ政府は来年(2024年)のGGR目標値を2160億パタカ(約3兆8769億円)に引き上げている。