団体旅行客7.2%増、ホテル客室稼働率83.1%―2013年通年
- 2014/2/15 13:23
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は2月14日、昨年(2013年)12月の団体旅行客及びホテル客室稼働率統計を発表。同月マカオを訪れた団体ツアー客はのべ875,788人で対前年1.3%減。韓国からの団体旅行者の減が主要因。ホテル客室稼働率は同3.1ポイント上昇の89.8%だった。2013年通年の累計団体旅行客数は前年同期比7.2%増の9,775,798人。
2013年12月にマカオを訪れた団体ツアー客のべ875,788人の主な出発地別内訳は下記の通り。
・中国本土:653,993人 0.6%増(うち広東省:279,623人)
・台湾:61,055人 2.9%減
・香港:44,163人 38.7%増
・韓国:35,554人 29.8%減
・タイ:20,168人 1.4%増
・マレーシア:12,832人 26.6%減
・日本:12,508人 3.4%減
中国本土からの団体旅行者が微増だった理由は、10月1日から「旅遊法」が施行されたことにともなう影響とみられる。同法では土産店に立ち寄り高価な買い物をさせることでツアー代金を安くするなどの手法を禁じており、施行間もない段階で様子見の状況とみられる。しかしながら、広東省に限ると9.3%増、また、個人旅行でマカオを訪れる中国本土客の急増で、ツアー客の下落分を十分にカバーできている。昨年から韓国からの団体旅行者数が好調を維持していたが、11月は18.5%、12月は29.8%のそれぞれ大幅減となった。一方、日本は前年割れが続いてきた日本については、11月日一旦5.5%増と復調したが、12月は3.4%のマイナスに転じている。
マカオ全体で98軒のホテル(バジェットホテル含む、以下同)が今年12月末時点で提供する客室数は27,764室となり、対前年6.5%増。うち、5つ星ホテルの客室は18,371室で、全体に占める割合は66.2%。
2013年12月のホテル(バジェットホテル含む)の宿泊人数はのべ966,046人で、対前年7.5%増。うち5つ星ホテルの宿泊者が571,113人を占めた。平均滞在日数は前年同月と変わらずの1.4泊。前年同月と比較してホテル客室供給数が増加しているものの、ホテル(バジェットホテル含む)の客室稼働率は3.1ポイント上昇の89.8%に。うち4つ星ホテルに限ると92.7%と平均を上回る。2013年通年のホテル宿泊人数はのべ10,670,599人で前年同期比11.8%増、ホテル客室の平均稼働率は83.1%で同0.5ポイント下落。
また、2013年通年でホテルへ宿泊したゲスト数は宿泊を伴う旅客総数の70.2%を占め、前年比4.8ポイントの増。