マカオレジェンドの13年決算、増収減益―上場コストかさむ

マカオフィッシャーマンズワーフ、ランドマークマカオなどを傘下に持つレジャー大手のマカオレジェンドディベロップメント(澳門勵駿創建)は2月18日、2013年の決算発表を行った。グループの総売上は前年比17.5%増となる17.63億香港ドル(日本円換算:約282億円)となった。このうち、ゲーミング部門の売上は同15%増の12.78億香港ドル、ノンゲーミング部門の売上は24.5%増の4.85億香港ドル。

上場親会社の株主に帰属する純利益は前年比4.8%減となる5.09億香港ドル(約67億円)。減益要因は上場にかかる一時コストが1.04億香港ドル(前年は1,150万香港ドル)発生したため。上場一時コストを除いた場合、上場親会社の株主に帰属する純利益は園年比12.4%上昇となる。

2013年12月末現在、グループが運営するカジノはランドマークマカオ内のファラオズパレスカジノ、マカオフィッシャーパンズワーフ内のバビロンカジノの2施設で、ゲーミングテーブル数、スロットマシン数はそれぞれ計150台、325台となる。2施設のゲーミングサービス売上は12.78億香港ドルで、マスゲーミングフロア(平場)のゲーミングテーブルが15.8%増の11.40億香港ドル、VIPゲーミングテーブルが15%増の1.27億香港ドル。VIPゲーミングテーブル数は前年の57台から、2013年は65台に増加している。

ホテルに関しては、ランドマークホテルの平均客室稼働率が94.2%、フィッシャーマンズワーフ内のロックスホテルが84.3%だった。フィッシャーマンズワーフの年間入場客数は410万人で、前年比14.9%増。

マカオレジェンドでは今後フィッシャーマンズワーフで建設中の新ホテルの開業などを控えており、今後2年間で約5,000人の新規雇用を検討しているという。コタイ地区の新リゾートとの人材獲得競争がし烈を極めることが予想される中、同グループのデービット・チャオ(周錦輝)CEOは、平均相場より10%以上高い給与及び福利厚生の充実で対抗したいとしている。

フィッシャーマンズ内に建設中のプラハ・ハーバービュー・ホテル(資料)―本紙撮影

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