マカオ税関、子どもの通学カバンにたばこ隠す手口の密輸事案1件摘発

 マカオ海關(マカオ税関)は1月8日、各イミグレーション施設における検査体制の強化を維持し、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する厳格な取り締まりを実施する中、同日朝、子どもの通学カバンの中にたばこを隠して密輸入を図った事案を1件摘発したと発表。

 税関によれば、摘発場所は中国本土との主要な陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーションの到着口にある税関検査場で、子どもを乗せ、通学バッグを掛けたベビーカーを押した女1人が申告物なしのグリーンレーンを通過したが、税関職員が通学バッグに不審な点があることに気づき、検査を受けるよう呼び止めたとのこと。

子どもの通学バッグの中に隠す手口でたばこの密輸を図った事案(写真:澳門海關)

 税関職員がリスク管理システムを使って女の出入境履歴を確認したところ、同日内に5回の出入境(出境2回、入境3回)を繰り返していたことがわかり、運び屋に従事している疑いが浮上。詳細検査を経て、通学バッグの中から紙巻きたばこ400本が見つかり、女は合法的な申請書類を提示できなかったという。女は37歳の中国人(中国本土居民)で、対外貿易法に基づき起訴済みとした。

 過去にもベビーカーや車椅子の中に物品を隠して密輸を図ったケースがしばしば摘発されている。参考までに、紙巻きたばこのマカオへの免税持ち込み範囲は1人19本まで。

 税関では、市民に対して出入境における携行品の出入りに関する法令の遵守、また報酬を目当てに物品を隠したり偽装したりして運び屋行為へ従事しないよう累次の呼びかけを行うとともに、今後も継続して水際における各種取り締まりを強化して臨むと姿勢を示している。

税関検査場通過時の様子(写真:澳門海關)

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