マカオ 2023年4Qの観光物価指数が対前年26%上昇…ホテル価格上昇など受け
- 2024/1/12 18:30
- ツーリズム
マカオ政府統計調査局は1月12日、昨年第4四半期(2023年10〜12月)の観光物価指数が前年同時期から26.15%上昇の150.47だったと発表。
指数上昇の主要因はホテル宿泊価格、衣類・ネックレス小売価格、飲食サービス費の上昇。分類別の価格指数でみると、宿泊、衣類・履物、雑貨、飲食がそれぞれ174.76%、10.55%、4.51%、2.43%上昇。
昨年第4四半期の観光物価指数は同年第3四半期との比較で6.59%上昇。国慶節ホリデーとマカオグランプリ期間中にホテル客室価格が値上がりしたことにより宿泊の価格指数が19.82%上昇。また、冬物衣料が市場に出たことで衣類・履物の価格指数についても11.29%上昇。
昨年通期の観光物価平均指数は、前年(141.77)から21.53%上昇。ホテル宿泊価格、衣料品価格、飲食サービス費、土産用コンフェクショナリー価格の上昇によるもの。分類別の価格指数でみると、宿泊、衣類・履物、食品・たばこ・酒、飲食がそれぞれ157.93%、6.88%、3.68%、2.00%の顕著な上昇だった。
観光物価指数は海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオを訪れた旅客がマカオにおいて購入した商品及びサービス(食品、たばこ、衣料・履物、宿泊、飲食、交通・通信、薬品及び個人用品、エンターテイメント・カルチャーアクティビティ、雑貨)の価格変動を反映するもの。2009年10月〜2010年9月を100としている。
マカオは長くゼロコロナ政策を維持してきたため、インバウンド旅客数の低迷が常態化した。しかし、一昨年(2022年)12月から段階的に事実上のウィズコロナ政策へ転換され、昨年(2023年)1月8日からは水際措置が大幅緩和されるに至り、以降はインバウンド旅客数が急回復し、年末まで勢いを持続した。