マカオカジノIR運営大手サンズチャイナ、地元人材の管理職登用進む
- 2024/1/20 9:42
- カジノ・IR
マカオでヴェネチアンマカオなど複数の大型カジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は従業員数が約2万6000人に上り、マカオ政府とカジノ経営権契約(コンセッション)を結ぶ同業6陣営の中でも最大の雇用規模を誇る。
同社は1月17日、社内の若手を対象とした人材育成制度を利用して飛躍した従業員の表彰及び体験談の共有を図るイベント「サンズチャイナ・ユース・ディベロップメント・エクセレンス・アチーブメント・セッション」を傘下のIR施設ロンドナー・マカオで開催。同社の王英偉(ウィルフレッド・ウォン)社長はスピーチの中で、市場環境の変化は目まぐるしく、同社として積極的に変化への対応を進めているとし、マカオ政府及び大学、教育機関との連携を密にした集合知を活用して未来を担う若手に多様で質の高い、また高効率の育成プランを提供し、人材でのマカオへの貢献を図りたいと抱負を語った。
同社によれば、これまでに若手を対象とした料飲、ホテル運営、施設管理、IR業務アナリスト育成など幅広い領域の育成プランを展開し、参加者数は500人超、修了者数は440人超だったとのこと。
また、同社では地元人材の育成に継続して取り組んでおり、管理職に占める割合は2004年の約2割から2023年には92%まで上昇しているとのことも紹介された。なお、同社初のIR施設としてサンズマカオがオープンしたのは2004年5月のことで、2003年以前に入社した立ち上げチームのメンバーは24人だったという。同社の2023年末時点で勤続10年以上の従業員の数は累計1万3000人以上となり、全従業員の5割超を占めるとのこと。このうち、約6500人が勤続15年以上、また20人超が勤続20年以上とした。