マカオのカジノ施設で偽造米ドル紙幣行使…中国人の男女逮捕

 マカオ司法警察局は1月24日、同月22日にマカオ半島新口岸地区にあるカジノ施設で偽造米ドル紙幣を行使したとして中国人(中国本土居民)の自称無職の女(41)と自称商人の男(33)の2人を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月22日未明、カジノ施設から女がキャッシャーで偽造100ドル米ドル紙幣2枚を香港ドルに両替しようとしたとの通報があり、警察官が現場でこの女及び同行していた男2人と接触。調査の過程で男が偽造100米ドル紙幣96枚を所持していたことがわかり、2人を逮捕したとのこと。

 その後の捜査で、同月21日午後、男が同エリア内にある2つのカジノ施設で両替を企図していたことが発覚。1軒目では識別器を通過せず、キャッシャーの担当から旧版紙幣だとして両替を拒否され、通報には至らなかったが、その後、女と合流して2軒目のカジノ施設へ赴き、女が両替を試みた際に偽造紙幣であることが露見したという。

 なお、同局が押収した紙幣98枚を検査したところ、すべて偽造であることが確認され、番号は異なるものだったが、透かしや金属線といった偽造防止加工部分の再現度が低いものだったとのこと。同局の調べに対し、男は中国本土で他人との両替により入手したものをマカオへ持ち込んだ、女は小遣いを目当てに男に協力したなどと供述。同局は2人を偽造貨幣行使罪で検察院送致済みとした。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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