香港→マカオ片道交通費無料キャンペーンが拡充…高速船も対象に=国際旅客誘致策の一環
- 2024/1/31 10:34
- ツーリズム
マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施している香港→マカオ片道交通費無料キャンペーンの対象交通機関が2月1日から拡充されることがわかった。
同局が1月30日に発表した内容によれば、従来の対象交通機関は香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港珠澳大橋経由の陸路で直通するクロスボーダーバス「澳門香港機場直達(Macao HK Airport Direct)」のみだったが、2月1日からは「噴射飛航(TurboJet)」と「金光飛航(Cotai Water Jet)」の高速船2社が加わる。高速船については香港の市街地を出発する便が対象という。本キャンペーンを利用できるのはグレーターチャイナ(中国本土・香港・マカオ・台湾)以外の「国際旅客」で、日本からの旅客も利用できる。無料チケットの提供枠には限りがあり、なくなり次第終了するとのこと。同局が明らかにしたクロスボーダーバス及び高速船の片道無料に関する条件等は下記の通り。
・クロスボーダーバス
キャンペーンの実施期間は(2024年)2月1日〜8月31日(12月31日 *期間延長)で、国際旅客が各地から空路香港国際空港へ到着した後、制限エリア内の直通バスカウンターで有効な旅行証券(パスポート等)と香港ボーディングパスを提示することで香港国際空港からマカオへ向かうルートの無料チケットと引き換えできるとのこと。
澳門香港機場直達公式サイト→ https://www.macauhkairportbus.com/
*本紙補足:香港国際空港の直通バスカウンターは香港入境審査カウンター手前のトランスファーエリア(E2)にあり、一度入境審査を通過すると基本的に後戻りできなくなるため、本キャンペーンの利用を検討するにあたっては、事前に空港マップ等でカウンター位置を確認しておきたい。また、出発地の空港で預け入れをした荷物は、バスカウンターでの手続き時にバゲージタグを提示して登録することで、マカオで受け取る手配がなされる。
・高速船
キャンペーンの実施期間は(2024年)2月1日〜7月31日(12月31日 *期間延長)で、香港訪問を目的とした国際旅客に香港からマカオへの片道無料チケットを提供するもので、香港側のフェリーターミナルの窓口で有効な旅行証券(パスポート等)とマカオへ向かう前7日以内の香港到着時のボーディングパス、Eチケット、交通レシートを提示することで事前予約チケットと引き換えできるとのこと。
噴射飛航公式サイト→ https://www.turbojet.com.hk/tc/
金光飛航公式サイト→ https://hk.cotaiwaterjet.com/
参考までに、直通バスの普通運賃は大人片道280香港ドル(日本円換算:約5300円)、高速船の普通運賃(曜日や時間帯により変動)は175〜220香港ドル(約3300〜4200円)。
マカオでは、アフターコロナでインバウンド旅客数が急回復し、その勢いを維持しているが、グレーターチャイナと比べて国際旅客の戻りが遅れていることが指摘されている。同局では、香港国際空港の持つ広いネットワークを活用してマカオへの誘客を図りたい考えで、片道交通費無料キャンペーンの実施を通じ、国際旅客のマカオ渡航意欲を喚起し、旅客ソースのダイバーシティを進めたいしている。
また、同局では今年にかけて香港に立ち寄る国際クルーズ船の国際旅客に対しても香港停泊中にマカオを訪れるツアーを提供するとし、すでに12の運航会社が販売を行っているとのこと。