マカオ司法警察局がカジノ内外で取り締まり継続…連日2桁の違法両替従事者発見
- 2024/2/2 12:24
- 社会・政治
マカオ警察総局の指揮下、各種犯罪に対する抑止と取り締まりによる社会治安を目的とした「冬の防犯運動2024」が展開される中、マカオ司法警察局でも域内各所の重点場所及び犯罪多発地点における対応を進めている。
マカオ司法警察局が2月1日及び2日に発表した内容によれば、同運動の一環として、1月31日午後1時から午後10時と2月1日午後1時から午後11時にかけて、それぞれ刑事捜査員25人を動員してマカオ半島とコタイ地区のカジノ施設及びその周辺で違法行為の取り締まりを目的としたパトロールを実施したとのこと。
2日間のパトロール期間中、330人(男236人、女94人)が調査対象となり、このうち中国人(中国本土居民)22人(男15人、女7人)について違法両替従事(いわゆる「換銭党」)またはその疑いがあるとして身柄を拘束、警察署へ移送したとのこと。その後の身元確認及び調査を経て、22人中の20人を旅客の立場にふさわしくない活動に従事したとして治安警察局の出入境管理部門に身柄を引き渡し済みとした。
同局では、今後も治安情勢の変化に留意しながら積極的に対応を進め、治安の安定とと居民及び旅客の安全維持に努めるとしている。
マカオのカジノでプレイする際には主に香港ドルが用いられることから、中国本土から人民元を持ち込む旅客にとって香港ドルとの両替が必要となるケースがある。
かねてよりマカオのカジノ施設内外においては、換銭党が暗躍し、これにまつわる各種犯罪も頻発していることから、警察当局が換銭党を社会及びカジノにおける治安悪化の元凶と位置付け、度々大規模掃討作戦を展開するなど、取り締まりを強化して臨むほか、インバウンド旅客に対して詐欺被害を避けるため正規ルートでの両替を行うよう呼びかけもなされている。