マカオ司法警察局がカジノ運営企業従業員対象のワークショップ継続開催…防犯能力向上狙う
- 2024/2/20 13:07
- カジノ・IR
マカオ司法警察局は2月19日、同日マカオのカジノ運営企業の一角にあたるメルコリゾーツ社と「カジノ企業従業員防犯ワークショップ」を合同開催したと発表。
同局によれば、カジノ業界とのコミュニケーションと協力の強化を通じ、共同でカジノ施設及び周辺における犯罪抑止と撲滅につなげるため、カジノ運営企業従業員のモラル、カジノ関連犯罪、さらにはマカオで頻発する各種犯罪などに対する意識と対応力の向上を目的に各カジノ運営企業と合同で従業員向けのワークショップを継続開催しているとのこと。
メルコリゾーツ社はマカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6事業者のひとつで、シティオブドリームズやスタジオシティなどの統合型リゾート施設を運営している。
今回のワークショップはスタジオシティのトレーニングルームで開催され、司法警察局のゲーミング(カジノ)、技術、薬物犯罪調査、人身侵犯犯罪調査、詐欺対策協調センターから刑事13人が講師役などとして、メルコリゾーツ側は警備、サーベイランス、マーケティング、財務、ゲーミングテーブルオペレーション、電子カジノ、ホテルオペレーション、ハウスキーピング、人事などの部門から58人が参加したとのこと。
ワークショップでは、まず座学で講師役の刑事捜査員から近年カジノ施設内外で頻発する違法両替を発端とする犯罪の概況についての紹介をはじめ、電話詐欺、インターネット上でのロマンス・恋愛詐欺、ブラッシング詐欺、ドメスティックバイオレンスといった犯罪の手法解説と刑法知識の説明、また現場保全能力向上のため鑑識技術、薬物犯罪に関するレクチャー(薬物の種類の解説と吸引具を発見した際の正確な処理方法など)が行われ、その後は小グループに分かれて座談会形式で刑事捜査員と参加者が日常生活や仕事中に遭遇する治安問題への対応についての情報共有がなされ、カジノ運営企業従業員の防犯意識と能力の向上を図ったという。
同局では、今後もカジノ業界との密な連携及び協力関係の継続、双方による協力通報メカニズムの最適化により、カジノ内外における最新の治安情勢の把握するとともに、カジノ運営企業従業員への防犯知識トレーニング提供などを通じ、ゲーミング関連犯罪の抑止と撲滅につなげ、カジノ内外の治安秩序の維持に取り組む考えを示した。