通貨供給量上昇、預貸率下落—14年1月

マカオ政府金融管理局は3月5日、今年(2014年)1月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月から回復に転じたとする最新統計を発表。預金総額の伸びが、融資総額を上回ったことから、総体銀行預貸率は下落。

【マネーサプライ】
流通貨幣が18.7%上昇、通知預金が3.1%の下落。M1は前月比0.3%増加すると同時に、準通貨負債が5.1%の上昇となり、通貨供給量M2は前月比4.4%の増加で4,609億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに14.2%、18.2%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.6%で前月から0.5ポイント上昇、前年から0.5ポイント下落、香港ドルの比重は51.2%で、前月比2.1ポイント、前年比3.8ポイントのそれぞれ下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から4.1%増の4,503億パタカ。通貨別ではマカオパタカが5.4%、香港ドルが0.3%、その他外貨が12.1%のそれぞれ増。非マカオ居民による預金は前月から8.6%増の1,892億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は13.3%増の834億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比6.3%上昇の7,229億パタカとなった。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比4.5%増の2,690億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ29.6%と61.8%で、金額ベースでは796億と1,663億パタカ。対外部門への融資は前月から4.7%増の2,905億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.6%と23.3%で、金額ベースでは46億パタカと676億香港ドル。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は1月末時点で前月末と比較して0.5ポイント下落の50.4%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.2ポイント下落の77.4%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

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