マカオ警察による約1ヶ月にわたる冬の防犯運動が終了…強制送還664人、検察院送致349人
- 2024/2/23 10:37
- 社会・政治
マカオ警察総局は2月22日、旧正月の春節前後にあたる1月22日から2月18日にかけて同局の指揮及びコーディネーションにより治安警察局、司法警察局、税関と合同実施した「冬の防犯運動2024」の総括を発表。
期間中、警察官延べ7312人を動員して延べ672回の作戦を展開。調査対象者数は2万4302人で、このうち1288人について身柄を拘束して詳細調査を行い、664人を強制送還、349人を検察院送致したとのこと。検察院送致となったケースの内訳は高利貸し事案が35人、薬物事案が7人、窃盗事案が45人、詐欺が72人など。このほか、違法両替に従事する「換銭党」の逮捕者は271人。
また、税関が運び屋行為、密航、著作権侵害に対する取り締まりを強化して臨み、期間中に対外貿易法違反で181人を起訴し、化粧品、たばこ、新品及び中古の電子製品、絶滅危惧植物などを発見、押収したという。
同局では、冬の防犯運動2024は顕著な成果があったとの見方を示し、市民と旅客の協力のもと、各種作戦を有効に展開し、良好な社会秩序作りと安定した治安の維持につながったと総括。また、今年はマカオの出入境者数が大幅増となり、市中における人と車の混雑も見受けられる中、同局として今後も警戒体制を保ち、治安情勢の変化や不穏要素に留意し、適宜防犯及び取り締まり対策を調整し、マカオの長期的な安全確保に務めるとした。