マカオ司法警察局と税関が合同で組織的密航事案摘発…賭博目的で不法上陸した中国人男女ら逮捕
- 2024/3/7 10:18
- 社会・政治
マカオ司法警察局は3月6日、澳門海關(マカオ税関)と合同で同月5日に組織的密航事案1件を摘発したと発表。
同局によれば、5日に密航組織が水路を使った密航支援を計画し、密入境者の上陸予定地点はタイパ島とする情報を掴み、税関が合同で対応にあたったとのこと。
5日夜、同局の警察官がタイパ島北西にあるマカオLRT海洋駅近くの岸壁に近づく不審な木造船1隻を発見し、この船から2人が不法上陸を図ったため、すぐに税関のパトロール員と連携して逮捕。同時に、税関が海上で当該木造船を捕捉し、乗っていた密航支援役とみられる男1人の逮捕にも成功したという。
上述の3人はいずれも中国人(中国本土居民)で、密航者の男女は密航支援費用として各4万人民元(日本円換算:約83万円)を支払い、密航目的についてはギャンブル目的と供述。密航支援役の男は捜査への協力を拒否しているとのこと。
なお、密航者の男女はそれぞれ昨年10月、今年1月にマカオで「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事したとして追放及び3年間の入境禁止処分を受けていたという。
このところマカオでは入境禁止処分を受け、その期間中にある人物が絡む密航事案がしばしば摘発されている。