マカオ、2024年2月の平均ホテル客室稼働率は85.6%…前年同月から9.5pt上昇

 マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。

 マカオの年間訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)は2020年から2023年まで丸3年にわたって低迷が続いたが、昨年(2023年)の年初からアフターコロナとなり、直近まで急回復ペースを持続している。

 今年2月のインバウンド旅客数は前年同月から106.7%増、前月から15.1%増の329万3564人。今年1〜2月累計では前年同時期から105.8%増の615万5173人。今年2月は旧正月の春節ホリデーがあった(前年は1月)。

 マカオ政府統計調査局は3月27日、今年2月のホテル宿泊客関連統計を公表。今年2月の平均ホテル客室稼働率は85.6%で、前年同月から9.5ポイント(pt)上昇、前月からは0.3pt下落。

 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から14.3pt上昇の89.1%、4つ星が6.3pt上昇の80.1%、3つ星が3.1pt下落の79.1%、2つ星ホテルが2.8pt上昇の89.0%、エコノミー宿泊施設が1.8pt上昇の76.3%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が24.0%増、4つ星ホテルが10.8%増、3つ星ホテルが13.2%増、2つ星ホテルが18.0%増、エコノミー宿泊施設が37.4%増だった点も考慮する必要がある。

 今年2月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から15軒増の141軒、供給客室数は19.7%増の4.65万室あり、このうち5つ星ホテルが3軒増の38軒で、供給客室数は全体の60.2%を占める2.80万室。

 今年2月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から14.2%増の122.8万人。このうち中国本土からの旅客が46.1%増の93.9万人、香港からの旅客が12.7%減の14.1万人、台湾からの旅客が141.9%増の2.6万人。グレーターチャイナエリア以外では、韓国からの旅客が736.2%増の2.5万人、日本からの旅客は331.4%増の7200人に。ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から横ばいの1.6日で、コロナ前2019年同月との比較では0.1日延びた。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の夜景(資料)=2020年7月本紙撮影

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