2023年度「マカオグリーンホテルアワード」発表…15軒が受賞

 マカオ政府環境保護局(DSPA)は5月24日、同局が主催する2023年度「マカオグリーンホテルアワード」の受賞ホテルリストを発表。15軒がアワードを獲得した。

 同局では、ホテル業界におけるさまざまな環境管理措置の実施を推進しており、マカオグリーンホテルアワードの開催を通じ、中国の「ダブルカーボン」目標実現を後押しするため、多くのホテルが環境保護と二酸化炭素の削減に取り組むことを推奨しているという。

 マカオグリーンホテルアワードは毎年開催されており、今回が17回目。賞の有効期間は3年間となっており、現時点(2021〜2023年度)で マカオのホテル総数の約半数にあたる54軒がアワードを保持している。マカオ唯一の日系ホテルとなるホテルオークラマカオもそのひとつで、2015、2018、2021年度と3度にわたって最高評価の金賞を獲得してきた。金賞獲得ホテルの数は現時点で計19軒。

使い捨てバスアメニティの提供をやめて詰め替えボトルに変更した事例(写真:DSPA)

 同局は2023年度のマカオグリーンホテルアワード受賞ホテルリストの発表にあたり、受賞ホテルは長年にわたってマカオ政府の環境保護政策に呼応し、環境保護パフォーマンスの向上を積極的に図り、社会的責任を履行してきたと評価。グリーン低炭素への転換を加速させるため、受賞ホテルの中には独自の二酸化炭素削減目標を設定したり、ゲストに提供する水のパッケージをペットボトルから再利用可能なガラスボトルに変える、また客室やバックヤードエリアにリサイクルボックスを設置して廃棄物を減らす、グリーンビルディング設計の採用によって自然光を多く取り入れると同時に再生可能なエネルギーによる発電を行う、電気自動車の充電設備を拡大して一般開放するといった事例を挙げた。

 マカオグリーンホテルアワードの受賞ホテルリストはマカオ政府環境保護局の公式サイトで確認することができる。

ゲストに提供する水のパッケージをペットボトルから再利用可能なガラスボトルに変更した事例(写真:DSPA)

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