マカオ、2024年6月のカジノ売上は約3556億円…前年同月から16.4%増

 マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2024年)6月の月次カジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)統計を公表。

 今年6月のカジノ売上は前年同月から16.4%増の176.94億パタカ(日本円換算:約3556億円)で、対前月では12.4%減。コロナ前の2019年同月から回復率は74.3%。単月の売上額は年初来最低となったが、例年6月はオフシーズンにあたる。

 6月の営業日は30日で、前月と比較して1日少ない。6月の1営業日あたりの平均売上は前月を0.61億パタカ(約12.3億円)下回る5.90億パタカ(約118.6億円)だった。

 今年1〜6月累計のカジノ売上は前年同時期から41.9%増の1137.53億パタカ(約2兆2858億円)。変動率は前月時点から6.0ポイント縮小。2019年同時期からの回復率は76.1%。

マカオは昨年1月初頭にウィズコロナへ転換。アフターコロナ初年となった昨年のカジノ売上は3月から本格的な回復が進み、夏場以降に加速、年末まで勢いを維持し、昨年通期のカジノ売上は前年から333.8%増、2019年の62.6%に相当する1830.59億パタカ(約3兆6785億円)に。政府は市場の回復が進む状況を受け、2024年の財政予算でカジノ売上目標を前年の1300億パタカ(約2兆6120億円)から2160億パタカ(約4兆3399億円)、月額にして180億パタカ(約3617億円)へ引き上げ、財政収支の均衡を実現するとしており、今年ここまで単月で目標を下回ったのは6月のみで、6ヶ月累計では目標を上回るペースで進捗している。

カジノのイメージ(資料)=本紙撮影

【資料1】2024年マカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:193.37億パタカ=約3885億円(67.0%減)
・2月:184.86億パタカ=約3714億円(79.1%増)
・3月:195.03億パタカ=約3919億円(53.1%増)
・4月:185.45億パタカ=約3726億円(26.0%増)
・5月:201.88億パタカ=約4056億円(29.7%増)
・6月:176.94億パタカ=約3556億円(16.4%増)
>1〜6月累計:1137.53億パタカ=約2兆2858億円(41.9%増)

【資料2】2013年〜2023年マカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・2013年:3607.49億パタカ=約7兆2482億円(18.6%増)*ピーク時
・2014年:3515.21億パタカ=約7兆0628億円(2.6%減)
・2015年:2308.40億パタカ=約4兆6381億円(34.3%減)
・2016年:2232.10億パタカ=約4兆4848億円(3.3%減)
・2017年:2657.43億パタカ=約5兆3393億円(19.1%増)
・2018年:3028.46億パタカ=約6兆0848億円(14.0%増)
・2019年:2924.55億パタカ=約5兆8760億円(3.4%減)
・2020年:604.41億パタカ=約1兆2144億円(79.3%減)
・2021年:868.63億パタカ=約1兆7453億円(43.7%増)
・2022年:421.98億パタカ=約8478億円(51.4%減)
・2023年:1830.59億パタカ=約3兆6785億円(333.8%増)

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